舞台は横浜。末娘を産むのと引き替えに、命を落としてしまった富士家の母・和子。ところが彼女は、夫・正太と子ども達のことが心配で、幽霊となってこの世にとどまることを選ぶ。
それから12年後・・・。ある日、正太が突然「再婚する」と言い出した。誰よりもショックを受けたのは、幽霊の和子だった。再婚相手は、小料理屋を営む赤城照代という女性。悲しい過去を背負いつつも、明るい笑顔を絶やさない照代。
しかし、母の面影を今も慕い続ける長女の陽子をはじめ、子ども達は複雑な思いを抱く。特に、厳格な祖母に育てられ、家柄を重んじる次女の彩恵子は、照代を拒絶する。マイペースな三女・朋美、おとなしい長男・昌也、心に影を持つ四女・ひかる。陽子の恋人・靖。そして正太の大親友・源次郎とその母・ハナ、さらにイギリスからやって来た霊能力を持つ従兄弟・樹実生を巻き込んだ大騒動が幕を開けた。
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